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【ブログ】美容師がホームカラーを嫌がる3つの理由

美容室 ヘアカラー専門店 美容師 白髪染め 宮崎

 

~目次~

美容師から「自宅で染めないで」と言われる?

美容師がホームカラーを嫌がる3つ理由と注意点

美容室がヘアカラー専門店をオススメしている?

 

「染めてから2~3週間で根元の白髪が気になる。
でもそんなに美容院に行く時間もないし…。」
「一日限りのマスカラでは完全に隠しきれないし、
毎日塗るのも面倒」
など、伸びてくる白髪に悩まれている方は多いと思います。

 

そんな際に手軽な<ホームカラー>で気になる白髪を染め、
いざ美容室で美容師に染め直してもらおうと行ってみると、
「なるべく自宅で染めないでください」
と言われた経験がある方もいるのではないでしょうか?

 


▶美容師から「自宅で染めないで」と言われる?


 

美容室 ヘアカラー専門店 美容師 白髪染め 宮崎

根元白髪がチラ見えする前に、
こまめに美容室に行けたらいいけれど、
★なかなか予約の時間がとれない
★経済的負担が気になる
そんな時にお手軽なホームカラー、
自宅で白髪を染められたら楽ですよね。

 

それでは、なぜ美容師が
自宅で染められることを嫌がるのでしょうか?
もちろん、自宅で染められたら美容室が儲からない、
とういうようなビジネス的な理由ではありません。
お客様の髪をキレイにしたいと真剣に努める美容師ほど
ホームカラーを嫌がります。
その理由は、後ほど話したいと思います。

 


▶美容師がホームカラーを嫌がる3つ理由と注意点


 

美容室 ヘアカラー専門店 美容師 白髪染め 宮崎

お客様の髪の毛や頭皮の事を大切に想いながら、
キレイな髪色やヘアスタイルにしてあげたいと思う美容師が、
ホームカラーを嫌がる理由としては大きく3つに集約されます。

 

1)髪の履歴がわからなくなってしまうため

ヘアカラーをする際には
<髪の履歴>がとても重要になってきます。
髪をカラー剤で染めるということは、
薬剤による化学反応を起こさせることです。
そのため、その髪が、これまでどんな薬剤で
どんな反応を起こしてきたかという履歴が重要なのです。
いつも同じ美容室に通っている場合は
カルテなどで履歴を管理してもらっているため、
美容師側も安心して染めることができます。

 

しかし、お客様がホームカラーをされていたり
別の美容室で把握ができない薬剤を使われたりすると、
髪の履歴が知らずに塗り替えられてしまうため、
予測のつかない化学反応をしないかどうか、
思ったように髪の毛は明るく(暗く)なるのかどうか、
美容師は内心ヒヤヒヤしながら染めることになってしまうのです。

 

2)プラスになる提案が出来なくなってしまうため

一般の方がホームカラーで染める際に、
美容室でしてもらえるくらい
キレイに染めることができればいいのですが、
★不自然に真っ黒になっている
★染まりにムラがある
ということはよくあることだと思います。
つまり、美容師は限られた時間の中で
不自然な部分の改善に集中する必要があります。
したがって、ダメージを防げるカラー剤、
オススメしたいカラー剤の提案が難しくなり、
不自然な部分の改善をするだけで終わってしまいます。
せっかく美容室に来ていただいたお客様に対し、
ダメージの少ないカラーリングや、
季節や流行に合わせた髪色など、
“プラスになる提案”を出来ないということは、
美容師とお客様両方にとって残念ですよね。

 

3)髪や頭皮へのダメージが心配なため

ホームカラーは美容師によるカラーよりも、
髪や頭皮のダメージが大きいという側面があります。
その原因のひとつは“テクニック”の問題です。
セルフで染めるとつい放置時間を守れなかったり、
ムラになってしまったり、すすぎが十分でなかったり、
さらに頭皮の保護が難しいなどの問題があります。
基本的にホームカラー剤は時間を正しく守って使用し、
完全に洗い流すことを前提に作られた
酸化染毛剤(医薬部外品)です。
流し残した薬剤が刺激になって
接触皮膚炎になるリスクもありますし、
髪や頭皮のダメージにもつながります。

 

また、美容院用のヘアカラーに使われているアルカリ剤は、
蒸発しやすくて髪に残りにくいという特徴のアンモニアが
含まれていることが多いのですが、
ホームカラー剤ではこのアンモニアの臭いが嫌われるため、
臭いの少ない別の成分が含まれています。

 

しかし、臭いが少ない分、
髪や頭皮に残りやすいというデメリットがあります。
しっかり流しても、その成分が残ってしまえば、
頭皮や髪を乾燥させる原因にもなってしまいます。
そして、塗布ムラなどによる”色のムラ”は
”ダメージのムラ”とも言えますので、
ホームカラー後の髪にパーマや縮毛矯正などを行うと、
ダメージムラによりキレイに仕上がらないことも多いです。

 

プロである美容室では、
★ヘアカラー用のシャンプー・トリートメント
★薬剤を除去するための処理剤
などを使用することにより、
ダメージの軽減や臭いの消臭などを行なっています。
頭皮に薬剤を付けないようギリギリのところから塗布し、
頭皮の負担を限りなく少なくするということも可能です。

 


▶美容室がヘアカラー専門店をオススメしている?


 

美容室 ヘアカラー専門店 美容師 白髪染め 宮崎

この内容は以前にも触れたことがありますが、
美容師が自分のお客さんに一番してほしくないことは、
<ホームカラー>=“自宅で染める”ことだそうです。
その理由は、先ほど述べた通りです。
だから、お客様に自宅で染められるくらいなら
カラー専門店を勧めるというわけです。
カラー専門店は美容室・サロンのライバル関係ではなく、
大切なお客様のために共存共栄しているのです。

 

「自宅で染めないでください」と言われると、
「ビジネス目的?」と思われる方もいるかもしれませんが、
ホームカラー後の髪をキレイな状態に戻すには
それ相応の時間と労力がかかることになりますので、
結果的に自分自身にとってのデメリットが大きい
ということを理解しておきましょう。

 

好きな時に手軽に染めることができるホームカラー、
魅力的ではありますが、
髪色のムラやダメージ、頭皮のトラブルなど、
時間と費用が必要になる事態にも繋がる可能性があります。

 

今後のヘアカラーとの付き合い方を一度見直してみる
というのも良いかもしれませんね。