【ブログ】ヘアドネーションを知っていますか?①
~目次~
▶ヘアドネーションとは
▶日本で活動している3つの団体
▶ヘアドネーションをするには
▶ヘアドネーションに必要な料金
▶ヘアドネーションに適した髪の毛は?
▶ヘアドネーションとは
ヘアドネーション(Hair Donation)とは、
小児がん・白血病・先天性の脱毛症・不慮の事故などで
頭髪を失った子どもたちに、寄付された髪の毛で
人毛100%の医療用ウィッグを無償提供する取り組みです。
近年、日本でも知名度が高まっており、
老若男女を問わず、さまざまな人が活動に参加しています。
今回は、ヘアドネーションについて説明した上で、
礎知識をまとめてみました。
ぜひ参考にしてみてください。
▶日本で活動している3つの団体
ヘアドネーションは、もともとはアメリカの団体が行っており、
日本で初めてそれを始めたのはNPO法人JHD&Cです。
現在では、以下の3団体が国内で活動を行っています。
・特定非営利活動法人JHD&C
・特定非営利活動法人HERO
・株式会社グローウィング つな髪プロジェクト
当初はヘアドネーションという活動自体の認知度が低く、
髪の毛の寄付も少ないものでしたが、
水野美紀、柴咲コウ、紅蘭といった有名人が参加したことで
知名度が一気に上昇。寄付が増加したという経緯があります。
▶ヘアドネーションをするには
ヘアドネーションをするには、
いくつかの決められた条件を満たす必要があります。
基本的な条件は以下の通りです。
・31cm以上の長さがあること
・カラー、パーマ、ブリーチヘアでもOK
・髪が完全に乾いていること
髪の毛はただ長ければいいというものではなく、
決められたカットの仕方があります。
また、寄付する団体によって条件が異なるため、
あらかじめ内容をしっかり確認しておきましょう。
①ドネーションカットを行う美容室を決める
髪の毛が十分に伸びたら、
寄付したい団体の賛同サロンで髪をカットしてもらいます。
予約をする際には、
必ずドネーションカットであることを伝えておきましょう。
行きつけの美容室でもカットをしてもらえることもありますが、
賛同サロン以外だと場合によっては断られたり、
迷惑がられたり、正しいやり方で進められない可能性もあります。
せっかくの髪の毛を有効活用するためにも、
できる限り賛同サロンでのカットをおすすめします。
②寄付する髪の長さを決める
カットした髪の毛を医療用ウィッグにするには、
最低でも31cm以上の長さが必要です。
これは、切り口から毛先までの長さとなります。
カット後のヘアスタイルとのバランスを考えながら、
寄付する長さを決めていきましょう。
ドネーションカットを行ったあとは、
毛先を整えて好みのヘアスタイルに仕上げてもらいます。
切ってしまった髪はもとに戻せないため、
後悔のないよう、美容師さんとしっかり相談しながら
最終的な長さを決めるようにしてください。
③ドネーションカットをする
いよいよドネーションカットです。
まず髪をいくつかの束に分けてゴムで強めに結び、
結び目から1cm上の部分をカットします。
束が太いと切り口が斜めになってしまい、
十分な長さを確保できないことがあるので注意が必要です。
また、髪は完全に乾いた状態であることが条件なので、
事前にシャンプーはしないこと。
ドライヤーで乾かした後も毛束の内部に湿り気が残り、
雑菌やカビが繁殖して全体がダメになってしまいます。
④髪の毛の束をさらに一つにまとめる
切った髪の毛は、髪の毛の長さに関わらず
1人ごとの毛束にまとめます。
友人などと一緒に送る場合は、
髪の毛を混ぜないようにしましょう。
また、毛束をまとめるのはヒモではなく、
必ずゴムを使うようにします。
ヒモで結ぶと配送の途中でヒモがほどけてしまい、
髪の毛がバラバラになってしまうことがあるからです。
配送前にはゆるんでいないかを再チェックしましょう。
もしゆるい場合はしっかりと縛り直し、
再度整えるようにしましょう。
⑤団体によって必要なものを用意し、発送する
寄付する髪の毛の用意ができたら、
それぞれの団体ごとに必要なものを準備します。
例えば、JHD&Cは寄付する人の情報や髪の状態を記した
ドナーシートと返信用封筒が必要となります。
ドナーシートは任意となるため、
ムリのない範囲で記入すればOKです。
返信用封筒は、JHD&Cが「確かに受け取りました」という
ポストカードタイプの受領証を送るためのものです。
受領証は希望者のみとなりますが、
必要であれば封筒を同封しましょう。
▶ヘアドネーションに必要な料金
ヘアドネーションにかかる費用は、
基本的に次のようになります。
・ドネーションカット代(基本的には0円)
・ドネーション後に髪を整えるためのカット代(通常施術)
・封筒代
・郵送代
※認定証が必要な方は、返信用封筒と切手が必要。
賛同サロンでドネーションカットを行う場合、
その料金は基本的に0円です。
カット後のヘアスタイルを整えるための施術料は、
サロンごとの正規料金が必要となる場合が多くなっています。
また、切ってもらった髪を送付するための封筒と、
郵送料金がかかります。
自分でカットを行う場合は、髪の毛を束ねるヘアゴム代や、
ヘアカット用のはさみが必要となるのでご注意ください。
また、団体によっては希望する場合に
返信用の封筒と切手代が必要となります。
基本はドネーションカット後にサロンの正規料金が必要
ドネーションカットは通常のカット方法と異なり、
髪を束ねてハサミでまっすぐ切り落とすのが特徴です。
ドネーションカットを無償で行っているサロンは、
たいていの場合ここまでが無償の範囲となっています。
しかし、まっすぐに切り落としただけだと
不自然な髪型になってしまうため、
その後は通常のカットでヘアスタイルを整えることになります。
サロンによっては割引をしていることもあるので、
詳しくはお店ごとに問い合わせてみましょう。
▶ヘアドネーションに適した髪の毛は?
ヘアドネーションできる髪とは?
先ほども述べたように、参加するためには
まず髪質の前に基本的な条件を満たす必要があります。
医療用ウィッグに必要な髪の長さは31cm以上のため、
それ以上の長さが確保できていることがひとつ。
そそて、切ったあとの髪の毛はバラバラにならないよう、
しっかりとゴムでまとめてあることが重要です。
こんな髪質でも、ヘアドネーションできる?
「カラーをしていても大丈夫?」
「パーマをかけていても受付してもらえる?」
といった髪質についての問題がありますが、
それぞれの団体で受け付けている髪質に違いがあります。
せっかく髪を伸ばして送ったのに、
条件を満たしていないので使えない
ということになったら悲しいですよね。
そういったトラブルを防ぐためにも、
必ず各団体の条件をしっかり確認し、
自分に合ったところへ寄付するようにしましょう。