【ブログ】パーマを長持ちさせるために
~目次~
▶原因:①髪質
▶原因:②ヘナ・ヘアマニキュアで染めている
▶原因:③パーマの種類・技法
▶原因:④美容師の力量不足
▶原因:⑤石油系ヘアケア剤の使用
▶原因:⑥普段のお手入れ方法
▶まとめ
今までパーマをかけて、
すぐ落ちてきてしまった経験てありませんか?
もっとパーマが長持ちしたらいいなって
思ったことってありませんか?
パーマって上手く思い通りにかかっていると、
毎日巻いたり、ブローしたりしないで、
乾かすだけで髪がまとまったり、
ペタンとボリュームが出にくい髪に、
ふんわりボリュームが出たり、動きが出たり、
ヘアスタイルがオシャレに可愛くカッコよく決まって、
毎日の髪のお手入れが格段に楽になり、
身だしなみの時間をぐんと短縮できます。
今回は、パーマがすぐ落ちてきてしまう髪質の方にも、
しっかり長持ちするようにかけることができるのかどうかを
“長持ちしない原因”という視点からお話しします。
▶原因:①髪質
まずパーマが長持ちしない原因は、
ハイダメージ毛は置いといて、
もともと持っている髪質に原因があります。
[バーマが長持ちしやすい髪]
・くせ毛、太毛
[パーマが長持ちしにくい髪]
・直毛、細毛(軟毛、猫っ毛)
こちらの長持ちしにくい髪の場合は、
薬剤のパワーを上げてパーマをかけても、
傷むだけですぐ落ちてきやすいです。
くせ毛の場合は、
単純に髪がもともと曲がった組成でできているため、
曲げて固定するのが比較的容易ですが、
直毛、細毛(軟毛、猫っ毛)のかかりにくい髪の場合は、
薬剤のパワーを上げてパーマをかけても、
傷むだけですぐ落ちてきやすいです。
健康毛やバージン毛など、
普段ヘアカラーやパーマをほとんど行なっていない髪は、
かかりにくいと言われることがありますが、
このような髪は、最適な力(還元力)のある薬剤を
選定して使用すれば綺麗にかかるため、
かかりにくい髪質ということにはなりません。
パーマは一般的に、1剤と2剤の2浴式の薬剤を使用し、
1剤で髪の内部のシスチン結合という硬い結合を切断し、
ロッドに巻き付いている曲がった状態で2剤を塗布し、
再結合させ、固定していくのですが、
“直毛”の場合は、もともと真っ直ぐの組成でできているため、
真っ直ぐに戻ろうとする力が強く働き、
すぐとれてしまってかからない、
“細毛”の場合は、パーマを組成するシスチン結合が
もともと少ないため、固定する力が働かず、
すぐとれてしまってかからないという現象に
つながってしまうのです。
では、このかかりにくい、かからない髪に
パーマをかけるにはどうしたら良いのでしょうか。
一口にパーマと言っても、専用の機器を使用し、
かけていくものなど、いくつかの種類・技法があり、
原因③と④でお話ししていきます。
▶原因:②ヘナ・ヘアマニキュアで染めている
髪をヘナやヘアマニキュアで染めている場合は、
パーマがかかりにくく、長持ちしにくいです。
特にパーマがかかりにくい髪質の場合は、
よりかかりにくくなってしまいます。
一般的に多く使われる1剤と2剤を混ぜ合わせる
アルカリカラーなどと言われるヘアカラーは、
本来弱酸性の髪を一時的にアルカリ性に傾けて、
キューティクルを開き、染料を髪の内部に
浸透・発色・定着させて染めていくため、
パーマのかかりに影響は出ないのですが、
ヘナやヘアマニキュアは、
染料を髪表面に付着させて染めるため、
パーマ液の浸透を阻害し、
かかりにくくしてしまう原因となってしまいます。
特にヘナは、ヘアマニキュアと比べて、
染着性が高い反面、染めるたびに髪表面に蓄積していくため、
よりパーマがかかりにくくなってしまいます。
▶原因:③パーマの種類・技法
コールドパーマ(一般的なパーマ)
コールドパーマは、特に機器などを使用せず、
薬剤の力だけでかけていきます。
機器を使う工程がないため、施術時間が短いです。
施術後、カールが最大限に出るのは濡れている状態の時で、
乾かすと少し弱まる性質があります。
このような性質があるため、
このコールドパーマでかけた場合の普段のお手入れ方法として、
ウェーブやカールをしっかり出すヘアスタイルにするためには、
ムースやワックスなど整髪料を髪に揉み込んで、
水分や油分を補ってあげるといいでしょう。
髪に負担の少ない薬剤というのは、
髪のキューティクルを開く力が弱いということであり、
髪が健康でしっかりしている場合は、
思ったよりパーマがかからないということにもなってしまいます。
ホットパーマ(デジタルパーマなど)
専用の機器でデジタル管理された温熱を与えてかけていきます。
髪の直に温熱を与えるというわけです。
コールドパーマと違い、しっかり乾かした後も、
くっきりしっかりとしたウェーブ・カールが出てきます。
したがって、普段のお手入れも、
コールドパーマのように整髪料で水分や油分を補わなくても、
乾かすだけで、ウェーブやカールがしっかり出てくるため、
自分で再現しやすいのも特徴です。
原因①と②でお話ししたたような落ちやすい髪にも、
持ちよく、しっかりとしたパーマをかけることが可能です。
特に持ち重視の方にはオススメのパーマです。
注意点として、施術中、髪に巻きつけたロッドを電気で発熱させ、
髪の水分を飛ばしていくのですが、
このロッドの温度設定や放置時間によっては、
過剰に髪に負担を与えてしまい、
傷んでしまったという結果にもなりかねません。
▶原因:④美容師の力量不足
パーマをかける時に考えるのは、
まずはパーマがかかりやすい髪なのかそうではないのか、
現状の髪の状態ダメージレベルはどうなのかを
見極めてのパーマの種類の選定と薬剤選定、
希望の仕上がりをイメージしながら、ロッドの太さ選定、
巻き収める回転数、構成を設計し、施術を行っていきます。
薬剤選定やロッド選定を誤ると、過剰に傷んでしまったり、
かかりすぎてしまったり、すぐ落ちてしまったりと、
希望のイメージとはかけ離れた仕上がりになるなど、
失敗につながってしまいます。
パーマは、細かいちょっとした工程を加えたりすることにより、
仕上がりに大きな差が出ます。
つまり、同じコールドパーマやホットパーマでも、
美容師さんによって仕上がりが大きく変わってきてしまいます。
▶原因:⑤石油系ヘアケア剤の使用
パーマ施述後のご自宅でのヘアケアもとても重要です。
安価なシャンプー剤等には、基本的に石油系、
高級アルコール系(成分表記の頭にラウリル硫酸ナトリウム、
ラウレス硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸アンモニウムとあるもの)
の界面活性剤が使用されており、洗浄力が強くなっているため、
パーマを組成する髪の中の主要な成分を過剰に流出させてしまい、
持ちも悪くなってしまいます。
パーマを出来るだけ長持ちさせたい場合は、
アミノ酸系シャンプーで髪にアミノ酸を補いながら、
優しく洗い上げ、ケアするのがベストです。
特にサロン専売のシャンプーは、
市販品よりも少々お値段がするものが多いですが、
より長く綺麗なパーマヘアを持続させるためにも
オススメのアイテムです。
▶原因:⑥普段のお手入れ方法
最後に、パーマ施術後、
自宅でのシャンプーの仕方や乾かし方など、
誤った髪の扱い方により、パーマがうまく出なかったり、
早く取れてしまう原因かどうかについては、
基本的にしっかりパーマがかかっていれば、
引っ張ったり、施術当日にシャンプーを行ったりということで、
パーマがすぐ取れてしまうことはありません。
▶まとめ
自分の髪にはパーマがかかりにくい、
すぐ落ちてきてしまうという方で、
持ち重視の方はホットパーマをおすすめします。
しかし、普段のお手入れが何よりも重要だと思いますので、
しっかりケアをしてパーマを少しでも長持ちさせましょう。